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ギャンブルというのは、文化背景によって異なりますが、利便性の高い場所(以下「コンビニ施設」と呼ぶ)におけるギャンブル被害の可能性について、文化的観点から検証されたことはありませんでした。北欧諸国のアルコール研究に昔ながらの有名な説があります。複数の国をアルコール消費頻度に基づいて分類すると、北欧諸国のような”ドライ”な飲酒文化では、激しい飲み方が一般的であるのに対し、中南欧諸国の”ウェット”な文化では、飲酒は穏やかでありながら広く普及しているというのです。

ここで、ギャンブラーのグループインタビュー調査に基づき、「コンビニエンス・ギャンブル」を特徴づける3つの可変要素を定めました。第1に「日常生活におけるギャンブルの定着度」、第2に「利便性の高い場所の種類」、第3に「ギャンブル狂(gambling rausch)に対する寛容度」です。「Rausch」とはドイツ語で、社会的状況において人の意識状態が一変することを指します。この概念により、個人と文化的集団の両方の側面から、ギャンブルを理解できます。

 

場所がギャンブラーを定義づける

特別な状況でギャンブルをするか、普段の生活の中で行うかによって、コンビニエンス・ギャンブルの文化は変わってきます。フランス人ギャンブラーは、たいてい特定のコンビニ施設でギャンブルを行っており、コンビニエンス・ギャンブルは依存性が少ないが、日常生活に溶け込んでいるという点では、カジノに行くよりも制御がきかないと考えているそうです。一方、コンビニ施設に出入りするフィンランド人ギャンブラーの間では、制御がきかなくなる可能性があるのは当たり前だという認識です。電子ギャンブルマシン(EGM)が、ギャンブラーの日常生活において重要な役割を担っているのです。

コンビニ施設の種類という観点で見ると、フィンランド人の参加者は、コンビニ施設を選り好みするようなことはありませんでした。一方、フランス人の参加者は、タバコ屋(宝くじ商品)などを扱う一般的な施設と、PMUバー(没入型競馬賭博)などの特別な施設を明確に区別していました。種類の異なるコンビニエンス・ギャンブル施設を区別するのは、フランスのギャンブル文化とそこに参加する人々を特徴づける重要な要素です。フィンランドでは、社会経済的地位に関係なく、ほとんどのプレイヤーの日常にコンビニエンス・ギャンブルが根付いているといえます。

ギャンブル狂に対する見方にも同様に、この2国で違いがあります。どちらの国でも、許容できる種類のプレイヤーとそうでないプレイヤーがいるが、フランスではPMUバーのギャンブル狂は許容できないそうです。すでに破産寸前の者であればなおさらです。一方、フィンランドでは、退職者のギャンブル狂が非難の目で見られます。ゲームデータによると、どちらのカテゴリも最も盛んなギャンブラーというわけではありません。

この調査結果は、この2国の違いに金銭の働きが関与していることを示唆しています。フランスでは、金銭を消費する行動に焦点が当たっているのに対し、フィンランドでは、金銭の出どころが重要なのです。定年退職者の生活費は社会保障で賄われています。そのような金銭を賭けに使うのは、他人の金、つまり高齢者福祉を目的とした金でギャンブルをしていると見なされてしまいます。

利用施設の減少

ギャンブルに対する文化的態度が、規制と同じ速さで進化することはないでしょう。フィンランドのコンビニエンス・ゲーム文化は、施設の種類に関係なく、広くギャンブルを受け入れていることが特徴です。それゆえに、ギャンブルの可能性をある種の施設から別の施設に移行するのではなく、全体の利用を減らすことが望ましい政策だといえるでしょう。